空き家問題…経験から思うこと

こんにちは。
May's + 海野です。

 

突然ですが質問です。

 

あなたがお住いのお家、名義はどなたですか?
名義人はお一人ですか?
共有ですか?
抵当権等の設定はありますか?

 

親御さんのお家はどうですか?
きちんと把握されていますか?

 

数年前から空き家問題が
深刻化しているようです。

 

私自身も両親が住んでいた家が
一年ほど空き家状態でした。

 

最終的に買取という形で
思い出の詰まった実家を
処分しました。

 

そんな経験から空き家問題について
考えてみようと思います。

 

全国の空き家状況

 

では、全国的に空き家状況って
どうなっているのでしょう?

 

総務省が2019年4月26日に発表した
「平成30年住宅・土地統計調査」では、
全国の空き家数は約846万戸で、
空き家率(総住宅数に占める空き家の割合)は
13.6%に達した、とあります。

 

調査を開始した1963年以来、最悪の数値と
なっているようです。

 

「空家等対策の推進に関する特別措置法」では、
「おおむね年間を通して建築物などの使用実績がないこと」を
空き家の判断の目安としています。

 

調査結果では、空き家の内訳として
✅賃貸用の住宅
✅売却用の住宅
✅二次的住宅(別荘など)
✅その他の住宅

となっていますが、この中でも
増加が著しいのはその他の住宅。

 

その他の住宅というのは
持ち主が入院や転勤等で長期不在に
なっている住宅や、空き家であると
判断が難しい住宅などが該当します。

 

また、相続などで所有者が変わっているのに、
実際には誰も暮らしていない住宅が増えていることが、
『その他の住宅』の空き家が増えた要因の1つとも
言われています。

 

 

実家を処分した経緯

 

私の実家の例をお話しますね。

 

ブログの過去記事でもお伝えしましたが
現在、両親とも施設で生活しています。

 

3年ほど前に母が、
そして2年ほど前に父が
それぞれ転倒による骨折で入院したことが
全ての始まりでした。

 

二人とも手術を受け、退院時期を迎えた時点で
自宅に戻ることは難しい状態でしたので
そのまま施設に移ることになりました。

 

その後、約1年間は実家はそのままの
状態で、週末に私か姉が郵便物や
家の状況確認に行っていました。

 

ですが、ある日いつものように
訪問すると屋外に置かれていた
物置の扉が無理やり外されていたり
カラスの死骸があったり…と、
このままではマズイという
危機的状況を目の当たりにしたのです。

 

その後から、姉と共に
家の片付け、手続きの確認作業、
必要書類の手配など対応をお願いした方と
調整しながら処分の方向に進めました。

 

名義は父親であり、本人は自宅に戻りたい気持ちが
強かったため、説得が一番大変でしたが
なんとか昨年末に買取の手続きが終了しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓  ↓  ↓  ↓

 

 

 

 

 

こんな感じでとても綺麗に
解体・整地を行っていただきました。

 

今後、この土地で新しい所有者の方が
幸せな生活を送っていただけたら…と
願うばかりです。

 

 

空き家がなぜ問題となるのか?

 

今回、自分たちの身に起きたことで
実感したのですが、不思議なことに
「この家は空き家である」ということは
周りから見てわかってしまうものです。

 

そうなると、盗難や放火の危険性、
見知らぬ人間が住み着いてしまったり
異臭や住宅環境の悪化など
近隣の方はもちろんですが
周囲への迷惑になることは
間違いなく起こり得ます。

 

今後も高齢社会に拍車がかかると
今回の我が家のように
所有者が要介護状態となり
長期不在の状況になったり
親族への相続が発生する事案は
増え続けることが考えられます。

 

確かに、長期不在となっている住宅の
片付けなどは面倒な部分が多いです。

 

子世代は毎日忙しい生活を送る中で
なかなか十分に時間が取れないことも
あるでしょう。

 

遠方に住んでいるなど、何度も足を運べる
状況ではないこともあるでしょう。

 

だからと言って、放置したままで
いい理由にはなりません。

 

何か取り返しのつかないことが
起きてしまう前に、事態が深刻になる前に
やるべきことはやる、という意識は
必要だと思います。

 

自分たちの場合は、必要なものだけ
持ち出せば、残置物については
そのままの状態で解体していただける
ことになっていたので、全て完璧に片付ける
必要はありませんでした。
その分、価格的には低い設定になったかも
しれませんが…。

 

空き家となっている住宅の処分については
様々な選択肢や方法があります。

 

リフォームして住み続けるのか?
買取なのか、売却なのか?

あるいは、賃貸物件とするのか?

 

優先したいこと、望んでいることなどを
考慮しつつ、自分たちだけでできないことは
信頼できる専門家の方に相談しながらでも、
子供として、相続した者として
きちんと最後まで責任を持って
対処していかなくてはいけませんね。