60歳以降も "働く” ということ

こんにちは。
May's+ 海野です。

昨日の日経にこんな記事がありました。

年金・教育・相続 制度改正で世帯の負担、どうなる?

今年から来年にかけて、
実に様々な制度改正が予定されていますね。
それにより、家計にも色々と影響が出そうです。

記事の中にもあるように、年金額は抑制傾向にあり
今年の10月から消費税が10%にアップされ
家計への負担は避けられないところです。

そこで、家計への一助となるためにも
60歳以降も働き続ける、
という事を考えてみたいと思います。

 

定年後も働くという考え方が増えている

現在は、定年を60歳としている
企業がほとんどです。
そして、継続雇用として65歳までは
そのまま雇用が続けられるとしている
ところが多いのではないでしょうか。

下の図は、総務省で行なっている
「労働力調査」における
「60歳以上の就業率の推移」を
表したデータです。

少し小さくて見にくいかもしれませんが
年々、60歳を過ぎても働いている人が
増加していることがわかります。

また、内閣府による平成26年の
「高齢者の日常生活に関する意識調査」で
『何歳まで収入を伴う仕事をしたいですか?』
という質問に対しては以下のような結果が
出ています。
(調査対象は60歳以上で現在仕事をしている者)

✅働けるうちはいつまでも   42.0%
✅70歳くらいまで      21.9%
✅65歳くらいまで      13.5%
✅75歳くらいまで      11.4%  他

「働けるうちはいつまでも」と考えている方も
ずっとフルタイムで働くのではなく
65歳過ぎからはパートタイマーなどの
短時間の働き方に変えていくという方も
いらっしゃるようです。

 

ご自身のライフプランに合っていることが大切

近頃よく聞かれるのが
「人生100年時代」という言葉です。

確かに平均寿命も伸びていて
元気な高齢の方も増えていますね。

世界保健機関(WHO)では
全人口に占める高齢者(65歳以上)の割合が
7%を超えると『高齢化社会』
14%を超えると『高齢社会』
21%を超えると『超高齢社会』
と定義されています。

現在の日本では既に25%を超えていますから
間違いなく超高齢社会なのです。

加えて、少子化による人口の減少により
社会保障や雇用環境の変化なども
一層著しくなっていくことが予想されます。

このような背景もあり、継続して収入を得る
という意味で定年後も働き続けたいと
考える方が増えているのではないでしょうか。

でも、やはりご自身のライフプランに
合わせた生活、という事を
忘れてはいけません。

例えば、定年後はゆっくり過ごしたい、と
お考えであれば、それが可能な財政なのか、
受け取れる年金額や貯蓄額、資産等を
しっかり把握しておかないと
希望されているセカンドライフは送れませんよね。

ご自身が「仕事がしたい」と思って
働き続けるのなら良いのですが
本当は、「定年後は仕事なんてもうしたくない」と
思っているのに、働かなくては”いけない”のだとしたら
悲しい事ですよね。

何となく仕事して、何となく定年退職を迎えて
その後も何となく変わりない生活をしていて…。
気づいたら、貯金も底をついてしまった!
「こんなはずじゃなかったのに…」

こんな方は、滅多にはいらっしゃらないとは
思いたいですが、もしあなたが今こんな感じで
過ごされているのだとしたら、
気づいてくださいね。

そして、できるだけ早いうちから考えてみましょう。
ご自身がいつまで働けるのか、
働きたいのか、働かなければいけないのか。

 

あなた自身の人生なのですから。