多様化する最近のお墓事情

こんにちは。
May's + 海野です。

 

今日はお墓についてのお話です。

一昔前は、先祖代々のお墓があって
毎年何回かは決まってお墓参りをする…
そんな感じでしたよね。

 

私も毎年祖母のお墓参りをしています。
以前は、墓守をしていたのは母でしたが
思うように歩けなくなってからは
もっぱら姉家族と共に。

そう、孫の世代に引き継がれた訳です。

 

現在は、そのお墓も多様化しているようです。
あらかじめ、ご本人が希望を伝えてあるからこそ…
なのかもしれませんね。

 

その1 お墓を引き継ぐ人がいる場合

 

お墓というのは、埋葬だけしてしまえば
後は知らん顔…ということはできませんよね。

 

親から子へ、子から孫へ…
お墓が引き継がれていく場合は
次のような形になります。

✅家の菩提寺があり、そこにお墓を建てる
  または、既にお墓がある

✅新たに墓地を選び、お墓を建てる
 墓地の種類としては
 ・寺院墓地
 ・公営墓地
 ・民営墓地
 それぞれ立地や形式が異なってきます。
 かかる費用も違いますので
 何を優先するのか決めておくと良いですね。

 

その2 引き継ぎが必要ないお墓

 

近年では少子化が進み、
お墓を立てても引き継ぐ子供がいない、
子供達にお墓のことで面倒かけたくない、と
お考えの方もいらっしゃいます。

そのような理由で、引き継ぐ必要のない
お墓を選ぶ人が増えています。

主に次のような種類があります。

 

✅永代供養墓(集合墓)
 お寺や墓地管理者が永代にわたり
 供養をしてくれるお墓です。
 『永代』と言っても、『永久』ではなく
 17年や33年など、期限があるタイプが
 多くなっているようです。

✅永代供養付き個別墓
 はじめは個別のお墓と同じように建て、
 契約で決められた期限がくると
 永代供養墓や集合墓に合葬されます。
 *合葬:1つの大きな納骨施設に
     多くの遺骨を一緒にして納骨すること

✅共同墓
 亡くなった後、同じお墓に入りたいという
 人同士が会員組織を作り、
 その会員のために建てられたお墓

✅納骨堂
 遺骨を安置するための施設。
 以前は遺骨を一時的に預かる施設でしたが
 現在は永代的に遺骨を預かるようになりました。
 ロッカー式・棚式・仏壇式・自動搬送式など
 様々なスタイルがあります。

✅樹木葬
 暮石の代わりに樹木を植える埋葬方法です。
 遺骨1体につき1本の木を植えるタイプや
 1本の木の根元に割り当てられた区画に
 埋葬するタイプ、墓地の一部の区画だけを
 樹木葬にしているタイプなど
 様々な形があります。

 

その3 お墓を持たない供養の形

 

ここまでは、お墓やそれに準じた形の
供養についてお伝えしました。

 

最近では、遺骨をお墓に納める以外の
供養の方法も見られます。

 

✅散骨
 遺骨を粉状にして海や山などに
 まく埋葬方法です。
 散骨を規制する自治体もあるため
 十分な確認が必要です。

✅手元供養
 遺骨を手元に置いて供養する方法です。
 骨壺を入れるスペースのある仏壇や
 粉状の遺骨を入れるオブジェや
 アクセサリーなど
 様々な手元供養の品があるようです。

 

その4 墓じまいを考える場合

 

個々の事情により、お墓を移すことを
『改葬』と言います。

また、今までは墓地に建てた
お墓に埋葬されていた遺骨を
永代供養墓などに移すことを
『墓じまい』と呼びます。

大きな意味では『墓じまい』も
改葬の一つとなります。

 

改葬(墓じまい)は
次のような手順で行われます。

①現在のお墓の管理者に承諾を得る
 同時に新しい埋葬先に
 受入証明書をもらう

②現在の墓地管理者に
 埋葬証明書をもらう

③現在の墓地のある自治体に
 受入証明書・埋葬証明書などの
 必要書類を提出し、
 改葬許可証を発行してもらう

④遺骨を取り出し、
 墓地は更地にして返還する

⑤新しいお墓(または永代供養墓)に
 埋葬する(改葬許可証が必要)

 

その5 いざという時に慌てないために

 

このように、お墓という考え方は
非常に多種多様に変化しつつあります。

 

お墓のことなんて考えられない。
まだまだ先でいいんじゃないの?

そうですね、今はそうかもしれません。

 

でも。
自分自身、あるいはご家族や
親御さんに万一のことがあった時、
何の備えもしていなかったら
何をどうしていいのか…
何から始めればいいのか…
困るのは、残された人たちです。

 

ご自身に望むものがあるのだとしたら
それをきちんと伝えておきましょう。

同時にご家族と話し合っておくことも
大切なことですね。