病院・施設を行ったり来たり…普通にあるんです

こんにちは。
May's + 海野です。

 

今日は私の実体験を絡めて
お話したいと思います。

 

様々な事情で、ご自宅での生活が
難しくなり施設への入所を
選択される場合も多々あります。

 

介護施設ではご本人の
状態により利用できる
サービスが変わることは
以前の記事でもご紹介しましたね。

そして入所後も
状態の変化により
病院に入院したり
別の施設に移ったり…
そんな事も起こり得ることを
知っておきましょう、というお話です。

 

父の場合

 

父は1年半ほど前に
自宅で転倒し大腿骨骨折で
総合病院に入院、手術をしました。
それが介護生活のスタートでした。

 

治療後は入院生活で
弱った足腰のリハビリのために
リハビリ専門病院に転院。

 

順調に進めば自宅に
戻れるかもしれない
状況でしたが
1週間後あたりから
下血症状が見られたため
退院したばかりの
総合病院に逆戻り

 

検査の結果、
潰瘍性大腸炎と診断されました。
一番状態が悪い時で
1日に300〜500ccの
出血により輸血も行いました。

 

症状が改善すると
病院からは自宅に戻るか
施設に入所するか
決めるように言われました。

 

退院時の父の状態では
もう自宅で生活するのは
かなり厳しかったので
施設への入所を決めました。

更に父の場合は、複数人で
同室というタイプだと
精神的な負担が大きかったため
個室のある介護施設を探し
退院後、すぐに入れる
介護付き有料老人ホーム
お世話になることにしました。

 

母の場合

 

母の場合は、自宅で転倒した際
手首の骨にヒビが入り
当時利用していたデイサービスと
同系列の病院に入院
治療を行いました。

 

退院後は、少し認知症状もあったので
老人保健施設(老健)へ入所したのですが
施設内で転倒し、大腿骨骨折。
総合病院に転院して
手術を行いました。

 

治療が済んで、一度は
以前の老健に戻りましたが
認知症状が進んでしまい
投薬の調節ができる
介護療養型医療施設への
転院を余儀なくされました。

 

重くのしかかる費用負担

 

両親二人が別々の施設で
生活するようになり
医療費や施設利用費を
軽減できる制度も
利用していましたが
やはり費用負担が大きく
1ヶ月に約40万円ほど
かかっていたと記憶しています。

 

姉とも相談し、
受け入れてもらえそうな
特別養護老人ホーム(特養)
探し、申し込みをしましたが
やはり、待機人数が多く
入所までは日数がかかることを
覚悟していました。

 

ある日、父の施設に行った時
たまたま近くに特養があることを知り
説明を聞くだけの目的で
訪問したところ、
タイミングよく
新たにユニットを開くとの事で
幸運にも二人とも
受け入れていただけることになりました。

 

こうして両親とも
同じ特養でお世話になることが
できました。

 

状態が変われば環境も変わる

 

半年ほど落ち着いた生活が
続いていたのですが
連休中に父の状態が悪くなり
施設から連絡が入りました。

血中酸素濃度が低下し
呼吸状態が良くないとのこと。
併せて食欲低下による
体重減少、脱水もあるため
救急搬送となり、
以前お世話になった
総合病院に再入院となりました。

血中酸素濃度というのは
健常者であれば99%はあり、
高齢者の場合は90%を下回ると
呼吸不全が起こるそうです。

 

その時の父は、83〜85%で
かなり呼吸が苦しそうでした。

 

点滴と高濃度酸素の吸入で
幸いにも症状は改善し
今後も医療行為自体は
当面は必要無いとのことで
元の施設に戻る目処が
ついています。

 

このように施設に入所したから
といって、ずっと変わらず
同じ場所で過ごせる訳では
ないことを皆さんにも
知っていて欲しいと思い
今回、このようなお話を
させていただきました。

 

介護施設には様々な
種類がありますが
施設によって
看護師は常駐していても
昼間だけであるとか、
医師は週に数回往診するだけ
という事もあります。

 

もちろん、軽微な処置であれば
施設での対応も可能ですが
それ以上の医療行為が
必要な状態になった場合は
病院で治療を受けることになります。

 

度重なる移動は、
本人にとっての負担も大きくなります。
できるだけ避けたいところですよね。

 

施設への入所を考える際には
費用面や立地条件も大切ですが
医師・看護師の対応範囲なども含めて
広く情報収集しておくことを
強くお勧めします。

 

今回のお話が少しでも参考になりましたら
幸いです。