実際の体験から感じた予防介護の大切さ!
こんにちは。
May's + 海野です。
これまでも、両親の終活や介護に関しての経験などを当ブログで折に触れお伝えしてきましたが、今回の記事は自分自身が、リハビリ型短時間デイサービスで行なっているプログラムを体験する機会がありましたので、その時の感想なども交えながらお話していきたいと思います。
今年からご縁をいただき、ある通所介護サービス事業所様の業務に関わらせていただくことになりました。
事務処理的な業務がメインにはなりますが、実際に利用者の方が行なっている運動を一緒にやってみたら?という提案があり、体験させていただくことになりました。
私、普段から運動とは縁遠い生活をしています。(笑)
とは言っても、高齢者…しかも介護サービスを利用されている人に向けた運動だから大丈夫だろう、と考えていました。
さて、結果はいかに??
リハビリ型短時間デイサービスのプログラムとは?
では、まず当日のプログラムからご紹介していきますね。
リハビリ型短時間デイサービスの事業所なので、外観は全く介護施設という感じではありません。街でよく見かけるスポーツジムのようなイメージですね。
ですが、介護サービスを利用した介護予防のための運動プログラムですので、利用者の方は要支援1〜2、要介護1・2の方です。
筑波大学で高齢者の身体機能維持改善などを研究している先生と共同開発された運動プログラムを少人数制で提供しているそうです。
1回のプログラムは3時間。
到着後、バイタルチェック(検温・血圧測定・脈拍測定)は必ず行い、お一人ずつ当日の体調を確認します。
最初の運動が約1時間。
関節をほぐしながら、上半身の運動→下半身の運動と進み、筋力アップや関節が固くならないように考えられた運動を、適度に空気の抜けた柔らかいボールを使いながら行います。
その後、約30分間ゆっくりと休憩します。
お好きな飲み物とお菓子で、利用者さん同士はもちろん、スタッフとも楽しいコミュニケーションタイムです。
スタッフはこの間も利用者さんに変化が起きていないか、会話を通じてチェックは怠りません。
休憩が終わると、次は個別運動(機能訓練)となります。
ここでは、利用者さんの状態に合わせた機能訓練を行なっています。
高速振動で筋肉を刺激するマシンも導入されていました。
最後にクールダウンを行い、プログラムの終了です。
体験後の感想など…
今回、私はプログラムのうち、最初の運動と個別機能訓練のマシンを使用した運動を体験することができました。
最初の運動を体験した感想としては…。
正直、きつかったです(苦笑)
先ほどお話した通り、普段からデスクワークが多く、運動をしていない私の体はガチガチに固まっていたのだと思います。特に下半身(足)は筋肉の衰えを痛感し、翌日は軽い筋肉痛があったほどです。
(利用者さんは涼しい顔して取り組んでいました…継続は力なり、ですね)
どの運動も理にかなっている、というのが率直な感想ですね。
年齢を重ねるとつま先が上がらなくなる、という話は耳にしたことがある方も多いでしょう。
それゆえ、つまづいて転んでしまう方が増えてくるのだと思います。
それを防ぐ運動…つまり、股関節から腿・膝・足首・指先にかけて筋力アップの効果が十分に期待できるものだと感じました。
また、身体的な運動だけではなく脳トレも上手に組み込まれていました。
一つ、ご紹介しますのでチャレンジしてみてください。
右手はキツネを表す形を作ります。
(人差し指と小指だけ伸ばして、中指と薬指の先を親指の先につける形です)
左手で鉄砲の形を作り、右手の方に向けます。
(人差し指と親指だけを伸ばし、残りの3本は握ります)
1・2・3のタイミングで左右の形を入れ替えましょう。
それを3回くらい連続で行なってください。
どうでしたか?
結構迷いませんか?
キツネの形だったはずが、親指まで伸びてしまって「イェーイ!」みたいになってしまったり(笑)
定期的にこのような運動を習慣づけることができたら、介護状態を予防することに繋がると思いました。
これまでは、介護サービスを利用するためには介護認定を受けなければなりませんでしたが、介護保険法の改定に伴い、『介護予防・日常生活支援総合事業サービス』が市町村主体として開始されています。
このサービスは、65歳以上の介護保険被保険者であれば、介護認定を申請しなくても基本チェックリストを受けたのち、生活機能の低下がみられた方は事業対象者となり、介護予防・生活支援サービス事業が利用でき、自立した生活が送れている方は一般介護予防事業が利用できるようになりました。
それぞれ、どんなサービスが利用できるかは、各市町村によって異なる場合もありますので、お住いの市町村役場でご確認いただきたいと思います。
介護認定を受けることに抵抗を感じる方も多いと思います。
ですが、要介護・要支援の認定がなくても介護保険を活用してこのようなサービスを受け、身体的機能の衰えを改善できるのだとしたら、利用することも検討されてみてはいかがでしょうか。
実際、今さらながら私の両親にもこのようなサービスを利用してもらえば良かったと悔やまれます。
足腰が弱ってきた段階で、それ以上機能低下しないように対処できていれば転倒もある程度防ぐこともできたと思います。
介護が必要になったら…の備えももちろん必要ですが、その前に予防すること、事前に対処することも重要ではないでしょうか。