終活の第一歩はエンディングノートから
こんにちは。
May's + 海野です。
今日はエンディングノートのお話です。
終活の第一歩はエンディングノートを作る事からだと
考えています。
そうですね…ご自身がこれまで生きてきたことの
棚卸しだと考えるのはどうでしょうか?
その棚卸しをすることで、
現在の自分自身の財産や、大切にしたいもの、
これから何をしたいのか、何を残したいのか…
様々なことが見えてくるからです。
私が所属している「終活アドバイザー協会」の
母体となっている「NPO法人 ら・し・さ」でも
エンディングノートを発行しています。
ざっと内容はこんな項目で構成されています。
ーライフプランのページー
・自分について
・自分の歴史・将来
・親戚・友人・知人の名簿
・介護
・医療・介護
・支えてくれる人
・相続・遺言相談【Q&A】
ー資産のページー
・貯蓄
・保険
・生命保険の覚書
・年金
・借入れ
・不動産
・その他の資産・財産
ーラストプランのページー
・わたしの願い
・葬式について
・お墓について
・わたしの想い
・わたしの家系図
・慶弔記録
・身じまいリスト
・手続きの流れとリスト
・フリースペース
・ご案内
いかがですか?
結構なボリューム感でしょうか?
それはある意味当然のことです。
今まで生きてきた軌跡と
これからの希望を伝えるものなのですから。
私自身のお話ですが
今、両親は二人とも要介護4で
特別養護老人ホームで生活しています。
今でこそ、少し落ち着いてきましたが
介護が必要になった当初は本当に大変でした。
その理由の一つには
エンディングノートみたいなものが
全くなかったことなんです。
それまで、預貯金の管理も
加入保険の状況を把握しているのも
それらの書類などを保管してある場所を
知っているのも全て母親でした。
要介護になっても聞いて確認できれば
まだ良いのですが、母は既に認知症を発症していて
確認することすらできなかったのです。
当然、もしもの事があった場合に
どうして欲しいのかも、
もはや知ることはできません。
それは、本人にとっても
残される家族にとっても
悲しいことですよね。
形式はどんなものでも良いんです。
しっかりエンディングノートという形で
製本されているものでも、
手持ちの大学ノートでも、
極端な話、チラシの裏面でも
構わないと思います。
ご自身でオリジナルの
エンディングノートを作られるのも
素敵ですね。
現在の状況や今後の希望など
しっかりと伝えたい事が
伝えられていれば。
ただ、注意していただきたい
点もありますので、
ここで触れておきますね。
<エンンディングノートには法的効力はない>
エンディングノートは「遺言書」ではないので
法的効力はありませんが、その方の意思として
尊重され、いざという時に相続人同士の
揉め事を減らすことはできます。
<他人の悪口を書いてはいけません>
ノートに書かれた内容は、ずっと残るものです。
事あるごとに何度も読み返すこともあるでしょう。
それは、深く人の心に残るものです。
あまり、ネガティブな内容は避けて欲しいところです。
<情報は定期的に更新する>
エンディングノートは一度書いたら終わりではありません。
ご自身の希望や意思も変わることもあるでしょう。
体の状態の変化によって、
受けている医療も変わっていきます。
その都度、内容を更新しておきましょう。
<保管場所には注意を!>
これまでお話ししてきたように
エンディングノートの内容は
重要な個人情報が多く含まれています。
心無い誰かに悪用されないように
他人が気軽に入れる場所には
置かないようにしましょう。
ただ、大切に保管するあまり銀行の貸金庫などに
入れてしまうと、いざという時に凍結されてしまい
取り出すのに時間がかかってしまいます。
それでは、本末転倒ですよね。
自分にもしもの事があった時に
エンディングノートが役に立つように
「身近な人」がすぐに見つけられるように
しておくことも大切なポイントです!