高齢者就労支援のワンストップサービス

こんにちは。
May's + 海野です。

 

今回のお話は、高齢者の就労支援についてです。

高齢者の就労については、過去記事でもいくつか取り上げてきました。


内閣府が公表した『平成30年(2018年)版 高齢社会白書』において、60歳以上の男女(仕事をしている人)への「何歳くらいまで収入を伴う仕事をしたいか」という質問に対して、

✅働けるうちはいつまでも…42%
✅70歳くらいまで…約22%
✅65歳くらいまで…約14%
✅75歳くらいまで…約11%

という回答となっており、働けるうちはいつまでもという回答も含めると、実に全体の80%近い方が70歳くらいまでは働きたいと思っていることがわかります。

 

私が住んでいる静岡市では2019年6月にシニア向け就労サポート窓口『NEXTワークしずおか』がオープンしました。
以前からこのブログでも取り上げたいと思っていましたが、先日ようやくお伺いしてお話をお聞きすることができましたので、早速ご紹介していきたいと思います!

 

『NEXTワークしずおか』ってどんなところ?

 

『NEXTワークしずおか』は静岡市役所2階に窓口があり、シニアに特化した求人情報の発信や「働きたい」を応援するための様々な研修、シニア雇用提案のための企業訪問などを行っています。

窓口では、ハローワークの求人情報や独自に開拓するシニア向けの求人情報をワンストップで紹介しており、ゆったりとしたオープンスペースで気軽に立ち寄れる雰囲気づくりを心がけていらっしゃるとのことでした。

 

オープンから半年で初年度の目標を達成したそうで、先ほどのアンケートにもあったように働きたいと思っている方が多いということが数字として表れていますね。

2019年12月時点での実績は以下のようになっています。

・述べ来場者数…3,150人
・述べ個別相談者数…1,098件
・就労実績…125人
・利用者満足度…99.0%

 

こちらでは求人情報の発信や個別相談だけではなく、再就職に向けた基礎研修なども行われています。

また、様々な関係機関とも連携をとられているので、その方の経験やスキル、希望等によって適切な機関への橋渡しもしていただけるとのことでした。

 

今後の予定としては、1月29日(水)には『シニア向け合同企業説明会』が開催されます。
当日はご希望により、からだ測定で「体力」「処理力」「個性」を測り、ご自身の「仕事に活きる特徴」を知ることもできますよ。

これ、実は私も興味がある…というか、ぜひやってみたいと思いました(笑)
自分で気づいていない個性や特徴が見つかるかもしれませんし、せっかくお仕事するのであれば自分に合っている仕事で楽しみながら取り組めた方がいいですよね!

また、2月20日(木)には清水区役所で出張相談会も予定されているそうです。
今まで利用したかったけど遠くて訪問できなかった清水区の方にとっては朗報ですね!
働きたいけど不安もある…という方は、一度利用されてみてはいかがでしょうか?

 

より詳しい情報は、NEXTワークしずおかのホームページでご確認くださいね。

 

”働く” ということもセカンドライフの選択肢のひとつです

 

今回は、静岡市でのシニア向け就労支援の取り組みをご紹介しましたが、他県でも同等の取り組みは行われているのではないでしょうか。

お住いの地域でどのような取り組みがされているのか、利用するしないに関わらず確認してみると良いかもしれませんね。

 

セカンドライフの過ごし方は人それぞれですので、働かなくてはいけない…ということではありません。

趣味を楽しみたい方、しばらくはのんびりしたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
その想いは大切に過ごされることが大切だと思います。

 

ひとつ、ご参考までに私が昨年まで携わっていた業務についてお話したいと思います。

その業務では、特定の業種で約180名ほどのスタッフの方が働いていましたが、その平均年齢は75歳でした。最高齢の方は80歳超!
しかも、その業務は内勤的な軽作業ではなく、屋外で立ちっぱなしのお仕事で身体的には少し大変さが伴うものでしたので、労務管理に関わっていた私が心配になるほどでした。

その方々、働く理由も様々です。

単純に生活していくため、という方もいらっしゃれば、家で毎日ぼーっとしているくらいなら短時間でも働いていた方がいいという方、社会と繋がっていたいと思う方、人と会って話をしていたいとお考えの方など、働く理由は本当にそれぞれ違っていました。

 

60歳で定年を迎えて、その後はのんびり老後生活…というのは一昔前のことになりつつあります。
平均寿命・健康寿命も年々伸び続けています。
老後の生活資金のために働いて収入を得ていくことも選択肢の一つだと思います。

 

ご自身が想い描くセカンドライフの希望は大切にしつつ、選択肢の一つとしてこれまでの経験を活かす、または新しいスタートとなるお仕事に取り組んでみるのも良いのではないでしょうか。