親の終活…困ったことのベスト3

こんにちは。
May's + 海野です。

 

自分の誕生日と共に始まった令和元年も残すところ、あと1日となりました。
毎年、一年の時間の流れは速いと感じていますが、今年はいつにも増して速さを感じた年でした。

それは、自分自身にいくつかの大きな変化があったからだと思います。

3月にこのブログを立ち上げ、マイペースながら地道に継続してきたこと。
8月から自らの働き方改革を行ったこと。

ご縁をいただき、講師として終活関連のセミナーをやらせていただけたこと。
頻繁に両親が代わる代わる救急搬送され、親の人生のゴールを感じたこと。

そして、9月に母親が旅立ったこと…。

 

振り返ると、本当に色々あった一年でした。
そして、今回が令和元年のブログ納めです。

一年の活動を思い起こしながら、今年最終のメッセージとして何をお伝えしようかな…と考え、全く老後の備えをしていなかった両親の終活という点で、実際に困ったことのベスト3をお伝えすることにしました。

ブログを読んでくださっている方、終活を始めようとお考えの方などの参考となれば幸いです。

 

終活手付かず…で困った3つのこと

 

困ったこと、迷ったことは数々ありましたが、その中でも特に…というものをあげました。

 

第1位:老後資金の計画も準備も何もなかったため親の介護施設費の不足が浮上

両親とも介護施設での生活を余儀なくされ、施設費は一時期40万円/月(二人分)となり、空き家状態となっていた実家を売却して施設費にあてました。

売却に際して、家の中の片付けや隣接する家屋との境界線確認立会い・売買契約・登記の依頼や手配など非常に多くの手続きを要したことはかなりの心労を伴いました。

売買契約にしても、登記の手続きにしても名義人本人(父親)の意思確認や判断能力の有無などは当然のことながら必ず事前に行われます。
こうした法に関連するものについては、前もっての対処がとても大切になってきます。

施設費に関しては、本人の身体の状態(介護度)や希望によって選ぶ施設も変わってきますね。
我が家の場合は、多床室というのが厳しい状態であったため両親とも個室を選んだために高額となりました。

 

第2位:家財等の整理がされていなかったため重要な物の所在が不明

両親ともに病院→施設→病院への再入院を繰り返したため、生命保険証券や所有している口座の通帳、自宅の権利書などの貴重品を空き家となった家に置いてはおけないと探し始めて、管理が全くされていないことが発覚し愕然となりました。

恥をお話いたしますが、現金にしても通帳にしても家の中のあちこちから無造作に発見されたのです(苦笑)。

その中には、聖徳太子さんが描かれたお札や穴の開いていない50円玉、東京オリンピックの記念コインなども見つかり、もう驚きを通り越して呆れるばかりでした。

そんな状態でしたので、何度も何度も見直しましたが、結果的に全てを持ち出せたかどうかはわかりません。

 

第3位:告知・延命・葬儀・埋葬についての判断

過去の記事でもお伝えしてきましたが、病院への入院・手術・治療方針、施設への入所、葬儀・埋葬に関連する諸手続きなど、すべての判断は当事者ではなく家族に求められました。母親に関しては認知症を発症していたため当然のことではありましたが、父親も高齢であるという理由から本人に判断させることはなく、家族への説明となりました。

このような内容の話は、親子であっても普段あまり話す機会はないですよね。
ついつい先延ばしにしてしまいますが、自分自身が経験して思うことは、子供として判断を下すのはとても辛い作業である、ということでした。

 

自分なりの終活をスタートしてみませんか?

 

今回の記事は、私自身が経験した困ったことのベスト3をお伝えしました。

これらは、あくまでも我が家の場合で、どなたにも当てはまることではありません。
ですが、終活に関するアンケートなどではどれも備えておきたいことの上位となる項目でもあります。

ここ数年で、終活というものに意識を向けられる方も増えているようですが、実際に行動に移せている方は、まだまだ少数です。
まだ先でいい、と思っている方が多いということだと思います。

 

「さぁ、終活するぞ!」と意気込んだり、堅苦しく難しく考えることなく、まずは1つのことから始めてみてはいかがでしょうか?

子供には迷惑をかけたくない、というのは非常によく聞かれる言葉です。
では、どうすれば迷惑をかけずに済むのか…考えることからでもいいんです。

 

新しい年を迎えるこのタイミングで、あなたなりの1つの始まりがスタートできるように願っております。

 

最後に…。
本年中は当ブログを読んでいただき、ありがとうございました。
来年もお役に立てる情報を発信してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします!

皆さま、良いお年をお迎えください。