とある高齢タクシードライバーのセカンドライフ
こんにちは。
May's + 海野です。
街は忘年会シーズンで賑わっていますね。
私も先週は久しぶりに夜の街に出かけました。
そして、これまた久しぶりにタクシーを使ったのですが、その運転手さんがとてもおしゃべりな方で…。
わずか10分くらいの乗車時間でしたが、とても参考になるお話が聞けました。
もちろん運転手さんは私の仕事のことなど、まったく知らずに話をされたのですが、あまりにも自分の仕事の内容にドンピシャだったのはもちろんなのですが、私自身のこれからの生き方というか過ごし方という意味でも、とても参考になるお話でしたので、このブログを読んでくださっている皆さんとも共有したいと思います!
定年退職後に選んだ働き方
その運転手さんは、とても楽しく明朗な方でしたので親しみを込めてドラさんとお呼びすることにしますね(笑)→ドライバーのドラさん…です。
私、過去にタクシーの運転手さんにいきなりお説教されたり、お客(私)が乗車しているのにまわりの車の運転に文句を言い続けたり…ということがあったので、タクシーの運転手さんには少し苦手意識を持っていました。
ですが、ドラさんはとても自然な感じでお話を始めたので、こちらも自然にお相手できた感じでした。
で、そのドラさんのお話…どこが参考になったかと言えば、その働き方の意識や毎日の過ごし方です。
ドラさんのお歳は70歳。
そして、定年退職後に2種免許を取得してタクシー運転手になったとのことで、ドライバー歴も10年になるそうです。しかも個人タクシーではなく、タクシー会社に所属して厚生年金にも加入されているとのこと。
ドラさん曰く…。
「お客さんでも年金世代の方を乗せることが多いけど、大概の人は年金が少ないとボヤく。文句ばっか言ってないで定年を迎えた後も働けるうちは働きゃいいんだよ。年金も厚生年金に加入していれば自分の将来の為にもなるし、若い人たちの負担も少なからず減らすことだってできる。」
ふむふむ…と思いながら、興味深くお聞きしていました。
さらにお話は続きます。
「僕は毎日定量の晩酌をしていて、それが毎日の楽しみ。時間が空けば奥さんとウォーキングもしてる。仕事が運転手だから座った姿勢のままで体は動かさないでしょ。食べて飲んで寝る、の毎日じゃ太るし体にもよくないからね。」
「それと、年に一回は必ず奥さんと旅行に行ってるんですよ。これはこの先もずっと続けていきたいと思っているし、自分で稼いだお金で楽しみたい。だから稼げるうちは一生懸命働きたいですね〜。」
聞けば、奥様もパートとして働いていらっしゃるそうで…(ちなみにお歳は69歳だそうです)
このご夫婦、なんだか素敵だな…と率直に思いました。
70歳になっても働くことになんの抵抗もない、しかも楽しそう。
もちろん実際は、楽しいことばかりではないのかもしれません。普段の毎日の生活まで事細かにお聞きしたわけではないですしね。
でも、定年後に新たな仕事をスタートさせて今でも働く意欲を持ち続けていることに変わりありません。
仕事をしながら楽しそうにお話する、ドラさんの生き方・過ごし方は見習いたいと思いました。
セカンドライフをどう過ごすかはあなた次第!
ドラさんは、定年退職後にまったく違う仕事を選びスタートさせました。
他にも、定年後に新たな知識を学んで中小企業診断士として独立するという働き方を選んだ方もいます。もちろん、それまで働いてきた会社で引き続きお仕事をされる方もいらっしゃるでしょう。
セカンドライフに対する考え方は人それぞれなので、「こうすべき」と決めつけることはできません。
趣味を楽しみたい方、ひとまずゆっくりしたい方、学習して知識を増やしたい方…ご自身の「こうしたい」という考えでいいと思います。
そこに、これから過ごす毎日へのプランが伴っていれば。
私がドラさんの生き方に共感できたのは、将来設計までをきちんと考えて今を過ごされていること。
やみくもに働くのではなく、ご夫婦でのこれからの生活や社会との関わり、ご自身のやりがいや充実感などもしっかり考えられていたことは素晴らしいと思います。
たった10分間のおしゃべりでしたが、とても良いお話が聞けてドラさんには感謝しています!
ドラさんのお話が、ブログを読んでくださっている方にも参考になったら嬉しく思います。
あ…私がお伝えした自宅への道順を間違えてしまったことは内緒ですけどね(笑)