病気が終活のきっかけ?…その結果とは
こんにちは。
May's + 海野です。
いきなりドキッとするタイトルから始まりました、今回の記事。
これまでの記事でもご紹介してきましたが、私の両親は老後の備えを全くせずに突然介護状態となってしまいました。
それからの自分自身が経験してきたことや、仕事を通じて色々な方とお話をさせていただく中で常々感じていたこと、それが今回のタイトルの意味することです。
さっそく内容についてお伝えしていきますね。
終活スタートは思い立ったが吉日か??
これまでも何度も問いかけているテーマですが、終活は『いつか』始めようと思っている、という方が非常に多いと感じています。
そこで!
改めてこの記事をご覧いただいているあなたに質問させてください。
『いつ、どのような状態(環境)になったら始めようとお考えですか?』
ぜひご自身に問いかけてみてください。
・定年退職してから
・子供が独立してから
・身体に異変を感じてから
など、考えているタイミングはそれぞれでしょう。
それはそれで構わないとは思います。
ですが、これまでもお伝えしてきているように終活というのは非常に多岐にわたります。
中には、お考えいただいているタイミングでは遅かった、という残念な結果となってしまうこともあるのです。
それが、今回のテーマでもある「病気になってから」というタイミングです。
これは本当にご注意いただきたい点ですので、具体的に考えていきましょう。
「備える」とは想定されることに対して行動すること
さて、「病気」にとても深く関わる終活の中の項目のひとつに「保険」があげられます。
これまで行ったセミナーでも、必ず加入している保険の保障内容をきちんと把握して整理しておいてください、ということをお伝えしています。
年齢を重ねるごとに病気やケガへのリスクは高まってきます。
そのリスクに備えるために保険をかけていらっしゃるのだと思いますが、いざという時に役に立つ保障内容であるのか…把握できていますか?
例として「がん」を取り上げてみたいと思います。
がんは1980年代に日本人の死因の第一位となって以来、現在まで変動はなく今では2人に1人はがんにかかるとまで言われています。
病気への備えの意識が高い方は、随分前から今を想定して保険に加入されているのではないでしょうか?そこにひとつの落とし穴があるのです。
保険に入っているから大丈夫と安心して放置したままだと、落とし穴にはまってしまう可能性も出てきます。
代表的なものとしては、入院期間です。
昔の保険は入院への保障は20日以上というものがポピュラーでしたね。
では、現在のがんにおける平均的な入院日数は?というと、厚生労働省の調査では入院日数は短縮され、通院治療が増加傾向にあるとされています。
参考までに、胃がんの場合で19.2日、大腸がんの場合は15.7日となっています。
【参考】厚生労働省 平成29年 患者調査
少し前置きが長くなりましたが、今回のテーマに立ち戻ってみましょう。
ご自身が、万一入院を伴う病気になってしまったとします。
確か保険には加入していたはずだから…と、そこで初めて保障内容を再確認して落とし穴に気がついて慌てても後の祭りです。
長年、保険料を支払って備えていたはずなのに…。
これでは意味のない備えになってしまいますね。
何かが起きてからでは遅い、と意識することが大切
人は何か行動を起こす時に、きっかけが必要というのははよくあることです。
終活に関しても例外ではないでしょう。
でも、お伝えしたように「時すでに遅し」ということも現実に起こり得ます。
今回取り上げた保険は、あくまでもひとつの例です。
老後資金、家財整理、働き方も含めた今後のご自身の過ごし方等についても同様のことが言えるのではないでしょうか。
せっかくの備えが台無しになってしまわないようにしたいですね。
今回の記事の冒頭で質問を投げかけました。
『いつ、どのような状態(環境)になったら終活を始めようとお考えですか?』
あなたの答えは?